新元号「令和」にあやかった商戦が、発表当日から全国的に熱を帯びている。商品のラベルに「令和」を印字した和菓子やTシャツ、日本酒などが店頭に並ぶ。埼玉県の私鉄が運行する蒸気機関車は、今月29日に「昭和の日号」、平成最後の日の日に「平成号」、そして5月1日には「令和号」を走らせるという。改元に合わせた連休は改元商戦が一層盛り上がるに違いない▼「令和株式会社」も即日誕生した。発表時に新元号の漢字を使った社名はゼロだったそうだが、この日に合わせて準備を進めてきた不動産開発・土木工事の会社が1日に法人登記された。元号を冠した企業や学校などは多い。令和も次の元号へ変わる時には、どれだけ冠している企業が増えていることか▼それにしても昭和から平成への改元が自粛ムードだったのに比べると、今回は生前退位のため随分とカジュアル化した感がある。お祝い事を商売に生かす日本独自の商習慣でもあるが、明るい雰囲気で迎えられるに越したことはない▼今年が周年記念にあたる企業では、自社の新たなスタートの年と改元を重ね合わせるところも多いと聞く。これも一つの便乗ではあるが、社員の気持ちを一つにして成長につなげるいい機会である。いずれにしても新たな時代に切る変わる年。何かのきっかけにできればいい。(19・4・11)

PDF版のご案内

新聞購読のご案内

精留塔の最新記事もっと見る