人材不足が企業の大きな経営課題の一つになっている。日本能率協会の調査では、2018年度における経営課題の2位が「人材の強化」で、1位の「収益性向上」より3・7ポイント少ない39・5%を占めた。前年度から3・6ポイントの増加。今後の経営に非常に影響がある要因としては「人材採用難」が一番多かった▼安倍首相は臨時国会の所信表明で、深刻な人材不足を補おうと、即戦力となる外国人労働者の受け入れ拡大を図る考えを示した。65歳以上の就労も進め、労働力不足解消と年金制度の安定化も掲げる。まさに国を挙げて取り組む課題だ▼化学週間だった先週、弊社主催「ケミカルフォーラム」のパネルディスカッションで、化学産業の人材確保もテーマに挙がった。参加した産学代表の意見は「化学は探究する学問であり、小さい時からおもしろいと教える」「日本の化学産業は『持続可能な開発目標(SDGs)』に貢献し、かっこいいことを伝える」など▼AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の進展で、優秀な人材は情報技術分野に流れる懸念も示された。人材確保は、あらゆる産業にとっての重要課題。「化学人材」が集まってくるように、常に化学産業の魅力を発信し続けることが必要だ。幣紙に課せられた役割を改めて痛感した。(18・11・1)

つづきは本紙をご覧ください

PDF版のご案内

精留塔の最新記事もっと見る