犯罪や交通事故などの捜査に防犯カメラは必須のツールとなった。容疑者の逃走や被害者の動きなど、ニュース番組でも防犯カメラの映像は当たり前の時代になった。そして監視カメラは画像処理技術の進歩が急速に進んでいる▼人混みの中から顔認証技術で容疑者を指定するなどの技術はTVドラマでもおなじみになった。だが、容疑者がいったん店の外に出てしまえば、現在位置を知ることは不能になる▼この問題を解決する可能性があるのが「画を出さないカメラ」だ。東芝で年間、見えるカメラを開発してきた技術者が定年退職後、開発した。防犯カメラは時間映像を撮り続ける。その情報量は膨大。膨大な画像のなかから容疑者を見つける作業も大変だ▼これに対し画がでないカメラは特定領域で動きを検知。静止画を指定時間間隔・指定枚数だけ無線で送信する。「動きがなければ画像を出さない」機能に限られるが、情報が少ない分カメラ間の連携ができる。時刻付き静止画が出てくるのでカメラ同士の連携ができればリアルタイムの動体追跡が可能になる▼日本の犯罪検挙率は強盗・殺人など重犯罪では80%を超えたが、全体では30%台半ばだ。複数のカメラ技術にAIが組み合わされ、効率的な犯罪捜査で検挙率が大きく改善されればと期待する。(18・8・10)

PDF版のご案内

新聞購読のご案内

精留塔の最新記事もっと見る