藻に注目が集まっている。エネルギーとしての技術開発同様、食べ物や電子用化学品としての実用化が進んでいる。食べ物では藻の一種であるスピルリナが、良質なタンパクなど栄養素の高さからスーパーフードと言われる。これまでは乾燥させて、サプリメントとして使われるケースが多かったが、生で最終製品までできる技術開発も進み用途拡大が期待される▼面積当たりのタンパク収量は大豆の約20倍。畳一畳分のスペースで人一人が一日に必要なタンパクを採取できる」(バイオメーカー)。毎日採取できることから、タンパク質を省スペースで自給自足できるようになる▼藻業革命とそのバイオメーカーは名付ける。まずは宇宙開発の分野でスピルリナを使う研究が行われる。ちとせ研究所がJAXAから採択された。食料を地上から運ぶ必要がなくなることの効果は大きい▼リチウムイオン電池のバインダーにも藻が使われようとしている。ヒントは漆喰。不可能とされた正極のバインディングを有機溶剤から、藻という天然由来の水系結着剤に転換することを可能にするかもしれない。漆喰は日本の伝統的な建築技法。そして英語で海のゴミと訳す海藻に日本人は食べ物として慣れ親しんできた。藻がビジネスになることは、日本にとっては大きなチャンス。大転換に期待したい。(18・10・12)

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