『素材には、社会を変える力がある。』という東レのキャッチフレーズそのままに、省エネルギーと地球温暖化ガス削減に貢献している炭素繊維「トレカ」と炭素繊維強化プラスチック(CFRP)。ポリアクリロニトリル(PAN)系のCFRPで世界シェアの約半数を握る東レは、そのトップランナーだ。同社が長年におよぶ開発のすえ炭素繊維の商業生産を開始したのは1971年だった。「開発に携わった技術者は、早くから自動車、航空機、原子力発電用の遠心分離器といった市場をターゲットに定め、世界中を(炭素繊維製の)黒い自動車、黒い飛行機でいっぱいする、という志に燃えていた。」(須賀康雄常務取締役・複合材料事業本部長)。そして東レは、スポーツ、レジャー用品を皮切りに、自動車、航空機、風力発電機の翼などへと炭素繊維の用途を広げてきた。須賀常務は「その道のりは東レの技術者の夢、志が一歩ずつ現実となり、新しい時代の扉を開けてきた歴史である」と述懐する。

炭素繊維をフル活用したEVコンセプトカー「TEEWAVE」AR-1とAC-1

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