電炉に使用される黒鉛電極の国際市況は騰勢が止まらない。中国で「地条鋼」と呼ばれる粗悪な鋼材の生産が全面的に禁止され、電炉から生産する鋼材(電炉鋼)へのシフトが鮮明になったことを発端に生じた需要の急増は、“パニック状態”とも表現された深刻な品不足につながり、黒鉛電極と、原料であるニードルコークスの市況を急速に上昇させた。黒鉛電極の国際市況はこの2年で4倍、ニードルコークスは6倍に達した。ようやく上昇カーブはなだらかになりつつあるが、供給はいぜんとして追いついていない。環境負荷が少ない電炉鋼が見直され、世界各地で電炉鋼比率を高める動きが起き、新たな需要が生じるのに対し、ニードルコークス、黒鉛電極とも中国で設備投資計画が持ち上がるものの、品質問題がハードルとなってタイトな需給バランスを解消するにはいたらないとの見方が多い。このため黒鉛電極、ニードルコークスともさらに上値をうかがう展開が続いている。続きは本紙で

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