ポリマーで大きなブレークスルーを誘発させた革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の「しなやかタフポリマー」プロジェクト。5分野で非連続(破壊的)イノベーションを起こし、一般的な電気自動車(EV)よりも40%近く軽量化したコンセプトカーを完成させたが、プログラムマネジャー(PM)を務めた東京大学の伊藤耕三教授は今回の成果を「二度とできないかもしれない」ドリームチームによる「企業の本気度と基礎研究の大きな進展」と振り返る。推進体制そのものも状況に応じた『しなやか』なもので、日本の材料の強みをさらに強化できる枠組みを実証した。今月15日にはザ・グランドホール(東京都港区)で、「伊藤プログラム最終成果報告会」を開催する。そこで今年度で終わる「超薄膜化・強靱化『しなやかなタフポリマー』の実現」を総括していただいた。

 - プロジェクトの概要を教えて下さい。

 「ImPACTでは、今までにない産業や社会の大きな変革を及ぼすハイリスク・ハイインパクトな技術の開発に失敗を恐れずに挑戦する非連続イノベーションを目的としている」
 「ポリマーは非常に良い材料だが、トレードオフの大きな2つの特性の両立など“限界”もある。こうした企業単独では解決できない“ポリマーの限界”に対し、企業が大学などアカデミアとともにブレークスルーを起こすことが狙い。一言でいうならば、薄くても破れない、硬くても脆くない“しなやかなポリマー”の開発だ」

 - どのような体制で研究開発したのですか。

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