ー 日本にとって平成とはどのような時代だったのか。

 「まず、平成に入る以前の状況を振り返ると、1970年代から80年代にかけて日本の製造業は世界を制し始めた。そして、米国企業にどんどん勝ち始めていた。戦後の大学教育が普及し、工場の係長から工場長、社長に至るまで同じレベルで情報共有でき、会議や打合せを通じて、正しく質の良い判断をし、優れたアイデアが出るようになった。これが大きなポイントだった。そして日本人は、より良い物を作る意欲が世界一強い。この結果、世界に追いつき、追い越し始めた。自動車産業が良い例だ」。
 「われわれの写真フィルムの業界には米イーストマン・コダックという巨人がいたが、技術的には70年代の後半にはもう追いついていた。あとはマーケットで勝つだけだった。80年代後半に、日本を代表する優良企業のいくつかが、米国企業を視察し、事業戦略などについてディスカッションする機会があった。そのときも率直に言って、主として前述の理由で負けるわけがない、勝ちだなと実感した」

 ー 勝ったはずが平成の時代は苦労した。続きは本紙で

 

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