- 平成とは製造業にとってどんな時代だったのか。

 「基本的には需要と供給、顧客ニーズの多様性で理解できる。1900年代に第2次産業革命が始まり、55年頃に製造業は黄金時代を迎えた。米ミシガン大のコーレン先生の理論によれば、この頃はまだ顧客ニーズは非常に単調で、同じものを大量生産すれば売れた。80年くらいに供給が需要に追いつき、ちょっと違うモノが欲しい、というマス・カスタマイゼーションの時代が始まる。そうなると、値段は高いが大量には売れないので、企業はグローバルに市場を求めた。平成が始まったのはちょうどその頃だ。当社に当てはめれば、それまで合成ゴムを大量生産し、日本で供給すれば良かった時代が終わり、機能化学品をグローバルに販売する会社に変わっていった。そのトレンドに乗った化学企業は、とくに2000年代、リーマン・ショック前までは大きく成功した」
 「一方で、00年代からモノ(供給)がどんどん溢れてきた。そして次のトレンドとしてパーソナリゼーションとリージョナリゼーションが始まっている。実は、マス・カスタマイゼーションが本当に花開いたのは20年以上後の00年代だった。同じように、パーソナル、リージョナルのトレンドが本当に花開くのは20年以降と考えている」

 - 日本はデジタル化に乗り遅れたのか。続きは本紙で

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