ニューヨーク・マンハッタンの夜景は素晴らしい。なかでもブルックリンにあるラグアディア空港に降りる飛行機から見る夜景は格別だ。乗ったことはないが、この景色を見るためのヘリコプターツアーもあるようだ▼飛行機の旅の楽しみは普段見られないところからの景色だ。雲を下にする富士山を上から見るのは日中の空の旅でも絶景の一つだろう。だが、日が暮れると空から眺める景色は一変する。離陸して飛行機が旋回し、目に入ってくるのは、それまでいた街だ。中心部に光が集中し、そこから放射線状に光が伸びる。大きな光った蜘蛛のような景色が多くの日本の都市の空からの夜景だ▼大都市になるとそれが変わってくる。最たるものが東京だ。羽田空港に近づくと、マンハッタンとは違う意味での絶景が飛行機の窓に飛び込んで来る。その眺めは何より広い。マンハッタンのそれは、言うなれば絵画的であり、幻想的とも言える美しさであるのに対し、東京は実生活の場から出てくる躍動感に溢れている▼京浜、京葉の重化学工業地帯の光もそのなかにある。1000万を超える人々の生活の光とコンビナートの光が混在している。世界的にも珍しい夜景だと誇りたい。六本木ヒルズなどから見る夜景もいいが、ダイナミックなビューイングビジネスが出てきてもいい。(18・5・11)

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