本日10月23日は「化学の日」。今年でもう6回目となった。企業、大学や学校、役所などでその浸透度に違いはあるだろうが、だいぶ知名度は上がってきているようだ▼さて、ラグビーワールドカップで日本は4強進出ならなかった。強烈な印象を残すトライを何本も決めた福岡堅樹選手は15人制に区切りをつけ、来年の東京五輪に向けて7人制に挑戦する。福岡選手は筑波大学出身。引退後は医師になる夢を追うという。これはいわゆる「文武両道」である▼辞書には載っていないが、「文理両道」というのもある。人間は本来、理系・文系ときっちり分けることなどできないはずだが、大学入試べったりの教育が、理系人間・文系人間といった区分を社会に広めてきたように思う▼「文」には音楽など芸術一般を含むと広く解釈し、文理両道の代表選手を思いつくままに挙げてみる(敬称略)。日本では湯川秀樹、宮沢賢治、寺田寅彦、有馬朗人、吉本隆明、永田和宏、坂井修一、海外ではアリストテレス、ガリレオ、ゲーテ、ボヤイ、カラヤンなどなど。両道は苦行というよりも、むしろ天啓のような閃きを触発したのかもしれない▼これら偉大な人物たちにあやかって、いわゆる文系人間も、せめてきょうだけでも文理両道をかじりたい。まずは元素周期表を机上に広げてみようか。(19・10・23)

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