インターネットが誕生して今年で50年だという。原型といわれるARPAネットの公開実験が米国で行われたのが1969年のきょう11月21日。カリフォルニア大学ロサンゼルス校、スタンフォード研究所、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学の4カ所のコンピューターが相互接続された▼このARPAネットは、57年に旧ソ連が世界初の人工衛星打ち上げに成功したことに端を発する。米国は宇宙からの攻撃の防衛策として、分散型の通信システムにより危機回避を狙ったとされる。接続箇所は71年に19に増え、79年には同様なネットワークが欧州でも立ち上がり、83年以降はこれらのネットが相互接続されるようになった▼当初は軍事利用の目的から始まったものの、研究開発や一般産業分野、そしてパソコンやスマートフォンなどを通じ広く私たちの身の回りに普及した。米国とソ連の冷戦の産物ともいえるインターネットだが、きっかけは何にしろ生活を一変させた▼日本で東京工業大学、慶應大学、東京大学の相互接続が行われたのがARPAから15年後の84年。その後参加大学は増え、86年には米国とも接続された。諸外国に遅ればせながら来年春から始まる次世代通信5Gサービスでは、どれだけの存在感を日本はみせられるか。化学産業の注目の的でもある。(19・11・21)

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