ロシアのウクライナ侵攻にともなうエネルギー・資源価格の上昇、調達難の影響が化学業界にもじわじわと広がってきた。原油高騰を受けてナフサのスポット価格は10年ぶりに1トン当たり1100ドルをつけ、石化市況の一段高が必至の情勢だ。三菱ケミカルや三井化学などは一部工場でロシア産に頼ってきた自家発用燃料炭の切り替えに奔走する。同地は肥料や植物油、半導体材料の輸出シェアが高く、商社からは関連事業への影響を懸念する声も聞かれ始めた。一連のコスト負担やサプライチェーン(SC)の混乱は、化学企業のコロナ禍からの業績回復に水を差す可能性がある。

資源やエネルギー価格が高騰して世界的なインフレへの懸念が強まっている

 

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