タカラバイオは15日、新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株に特徴的な変異を検出するリアルタイムPCR試薬の受注を始めたと発表した。新たにE484A変異とG339D変異が検出可能で、オミクロン株のスクリーニングができる。オミクロン株の陽性コントロールも同時に発売する。希望小売価格は変異1カ所を判別する試薬が税込み1万1000円。陽性コントロールは同2万7500円。

 オミクロン株はこれまでの変異株と比較して遺伝子変異が多く、感染力の増大やワクチン効果の低下が危惧されている。現在、自治体による積極的なスクリーニング検査が行われているが、デルタ株に特徴的なL452R変異の有無により種別を判断している。これに加え、新たに2カ所の変異の陽性を確認することで、より迅速で正確なスクリーニングにつなげる。

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