スマートフォンの普及、IoT、ビッグデータ活用の進展に自動車のさらなる電装化などが加わって、データの蓄積・処理を担う半導体の需要は絶好調と呼べる状況にある。3~5年で好不況を繰り返すことをシリコンサイクルと呼んだが、現在はその好況期の長さがこれまでのレベルを超え「スーパーサイクル」という表現が飛び交っている。もちろん半導体メーカーに材料や製造装置を供給する関連産業も元気だ▼想像を超える速度で増殖するデータ。これがさらに加速すると、データ蓄積の限界がいつ来るのかが問題になるだろう。データセンターなどにおいてハードウエアが足りないから増設という一方向の動きだけでは対処しきれなくなる▼データはどこまで、いつまで保存するか。どう節約していくか。個人、家庭、企業、行政など社会の多様なレベルで、将来の問題としてではなく、現在の問題として考える必要がある▼これに加えて、無駄なデータを自律的に削り取っていく人間の脳のような働きが欲しい。なにが無駄なのかを定義するのは難しいだろうが、そういう働きをするAIが必要になってこよう。すでに開発中であったり、ないしは構想されているのかも知れないが、データの世界の持続可能性を担保する工夫が、今後より一層求められてくるはずである。(18・8・1)

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