長らく低迷していたわが国の男子マラソン勢だが、相次いで日本新を更新するなど復活の兆しがみえてきた。やはり1億円の報奨金制度が選手のモチベーションを高めているのだろう▼かたや一般エントリー2万7000人の定員に対して30万人以上の応募がある東京マラソン。2020年から国内ランナーの参加費を50%値上げし1万6200円にするそうだ。ボストンマラソンで爆破テロが起きて以来、警備・安全対策費が増えていることが理由の一つ▼ランニングは金がかからないと言われるが、シューズはなかなか値が張る。先端技術がふんだんに盛り込まれているからだろうか。アシックスは靴底のミッドソールに新開発のスポンジ材を使用。補強材にセルロースナノファイバー(CNF)を採用した。軽量性と耐久性を高い次元で両立した▼アディダスはミッドソールの製造に3D印刷技術を取り入れた。これによって試作品や金型にかかるコストが大幅に削減できる。一見ユニークに見えるグリッド状(格子状)の構造は反発性などを自在に変えられる▼どんなに優れたシューズを履いてもタイムは上がらないのは厳然たる事実。こたつに入ってテレビの前で選手の活躍を見守るのもよいが、寒さを言い訳にして練習しないと自己ベスト更新は遠のくばかり。(19・1・23)

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