今週から9月。食欲の秋、読書の秋が到来した。そしてスポーツの秋。今年はこれが大いに盛り上がりそうだ。31日に中国で開幕したバスケットボール男子のW杯。そして20日には日本初開催のラグビーW杯が開幕、我らがジャパンの応援に列島が湧く▼男子バスケットは長期低迷からようやく脱却、21年ぶりにアジア予選を突破した。日本人初のNBAドラフト1順目指名を受けた八村塁選手は、桁外れの高額報酬も話題を呼び、今は誰もが知る存在。Bリーグ効果と相まって競技への注目度が急上昇している▼ラグビーは4年前の南アフリカ戦、終了間際の逆転勝利が鮮烈だった。この試合は今もなお、「世界のスポーツ史上最大の番狂わせ」とされる。今回は地元開催に史上最強の布陣で臨む。組み合わせは厳しいが、前回逃した8強入りを果たして新たな歴史を刻めるか▼バスケットもラグビーも日本では長くマイナーな扱いを受けてきた。多分、日本が勝つ試合が少なかったためだろうが、最近は風向きが変わってきた▼国際大会では自国の応援に力が込もる。それが行き過ぎると選手へのリスペクトを欠く言動となる。政治の世界では自国第一主義が横行する昨今だが、スポーツの応援はフェアでありたい。いいプレーは敵味方なく賞賛する。それが競技への理解を深める近道でもある。(19・9・2)

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