機能性フィルムのパナックが、らせん形状の藻類「スピルリナ」を用いた電磁波吸収シートの開発を進めている。スピルリナに無電解メッキを施し、マイクロコイルを製作。シートに練り込んだマイクロコイルが電磁波を吸収する仕組みだ。テラヘルツ領域の電磁波を広帯域で吸収できるのが強み。ただ、最新の5G(第5世代通信)でさえ28ギガヘルツ帯にとどまるため、まずは79ギガヘルツ帯の車載ミリ波レーダーまで対応領域を広げようとスピルリナの改良に取り組んでいる。藻類の栄養素ではなく形状に着目した新発想は、未来の6G時代を支える可能性がある。続きはこちら

スピルリナ(上)に無電解メッキで金属被膜を形成し、マイクロコイルを得る

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