欧州医薬品審査庁(EMA)の欧州医薬品委員会(CHMP)は16日、米ファイザーの新型コロナウイルス感染症に対する経口治療薬「パクスロビド」の使用を認める勧告を出した。薬事上は承認審査中で未承認だが、域内各国の判断での使用を認める。オミクロン株の感染が急拡大しており、臨床試験で高い有効性が認められた同剤をいち早く使用可能にする。

 感染確認から5日以内で、重症化リスクがある軽症患者を対象にパクスロビドの使用を認める勧告を出した。他の治療薬との併用は禁止。催奇形性の可能性が否定できないため妊婦の服用は推奨しない。臨床試験では重症化リスクが高い軽症~中等症患者の入院・死亡リスクを9割近く低下させた。非臨床データだがオミクロン株への効果も確認している。

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