「もしも将来、世の中から化粧品がなくなったら、社会にどのような価値を提供できるか」-。ポーラ・オルビスグループでは自らにそう問いかけ、消費者の心に働きかけ、人生を彩るような価値の提供を目指している。実現に向けて「化粧品の枠」を越えた研究を進めるなか、心の動きや変化を捉える最適な手法として力を入れるのが感性工学だ。ポーラ・オルビスホールディングスでグループ研究・知財・薬事センターを担当する末延則子執行役員(ポーラ化成工業取締役執行役員)に取り組みについて聞いた。

◆…化粧品開発に感性工学を取り入れる意義とは。

 「1994年の国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)大会で『化粧品の精神神経免疫学的ベネフィット』をテーマに行った発表が、私たちの感性工学研究の第一歩となった。当初は脳血流量や脳波を測定し、購買意欲を促進する商品のあり方を探ることが主眼だった。その後、感性へのアプローチで生活をより良くできないかという切り口に転換し、精油が睡眠を改善、肌にも良い影響を与えるといった知見を生かして製品を開発した。現在はスキンケア製品を使用した後の表情が『周囲』に与える影響にも目を向け、製品そのものにとどまらない研究を進めている」

◆…周囲にも影響を与えるとの視点がユニークです。続きは本紙で

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