弊社が所属する企業年金組織が解散、新しい制度に移行することになった。有資格者がもらう年金の一定のポーションに関するものだが、決まっていることが変わるというものは当事者にとっては不安なものだ▼最大の変更点は終身ではなく確定年金であること。最大20年までの受給期間を選ぶことになる。人生設計と言えばそれまでだが、安心して長生きできる材料が一つ減ったことは間違いない▼解散、制度変更のきっかけは巨額年金を喪失したAIJ事件。企業年金の見直しが進み財務の健全性のハードルが上がったが、追い打ちをかけたのが異次元金融緩和だ。デフレ脱却を実現するためのマイナス金利導入で、基金の財務健全性を保つには事業者の負担が大幅に増えてしまうことになった▼マイナス金利は様々なところに影響をもたらしている。銀行の人減らしもその一つ。もちろんメディアで様々にそのメリットデメリットは論じられている。だが、印象としてはモリ、カケ、セクハラ問題よりずーっと扱いが小さい。同業者としての実感だ▼少なくとも今年5カ月弱はモリ、カケ、セクハラの洪水。NHKのトップニュースになった回数も圧倒的に多い。国会における質問時間も同様だ。政治より政局。われわれはあまり健全なマスメディアを持ってないという気にもなる。(18・5・18)

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