6月日に開幕したサッカーW杯ロシア大会はベスト4が出揃っていよいよ佳境である。強豪ドイツが予選リーグで敗退するなど番狂わせも多かったが、連日の熱戦続きでどうしてもテレビの前に釘付けにされる。睡眠不足に苛まれた向きも多かろう▼対敵競技は相手のストロングポイントを潰し弱点を突くのが戦術の基本。それが嵌まれば格上にも勝てる。的確な戦況分析とシステム変更、選手交代といったベンチワークが勝敗を左右する。両チームの駆け引きを推測する楽しみ方もある▼一方、強靱な身体の激突、加速時のスピード、華麗なパス回しやドリブルは観ていて飽きない。何よりも豪快なゴールシーンに理屈は無用だ。点を取ったり取られたりで沢山ゴールが決まる試合は面白い。やられたらやり返すというスピリットは観戦者の共感も生む▼さて、トランプ米政権は6日、中国の知的財産侵害に対する制裁関税を発動した。中国から輸入する産業用ロボットなど340億㌦分に25%の高額関税を課した。中国も同規模の報復に出る▼世界が懸念していた「貿易戦争」に突入する様相だ。日本はもとより世界経済への悪影響は計り知れない。2大経済国が制裁と報復を繰り返すなら、駆け引きのレベルではなくなる。叩き合いに理はなく、両国の姿勢に共感の余地は微塵もない。(18・7・9)

PDF版のご案内

新聞購読のご案内

精留塔の最新記事もっと見る