たばこのポイ捨てはほとんど見かけなくなった。地域によって差はあるようだが、東京の路上の吸い殻はいまでは珍しい。しかし、なくならなければならないはずなのに、なかなかなくならないことは少なくない▼自転車の傘さし運転や歩道の速度違反、歩きスマホ、車が走っていない時の信号無視による横断、電車への駆け込み乗車、エスカレーターの片側歩行・走行等々。他にもいろいろあるだろう▼これらの行為による事故を実際に経験しないと、自分が負傷したり他人の安全を侵したりすることはないと思い込んでしまっている自分自身を改めるのは難しいのかもしれない。しかし、そんな思い込みに合理的な根拠はない▼だが、なかなかなくならない。するな、やめろと禁じられているのは分かってはいるが、カッパを着ている時間などない、歩きながらでも情報をやりとりしたい、この一本を逃したら約束に間に合わない…、言い訳はいくらでも聞こえてきそうである▼87歳男性による自動車暴走で母子ふたりが亡くなるという痛ましい事故が東京・池袋で起こった。またしても、がまた起きた。なんとか防げないものか。だれもが加害者になり得、たまたま加害者にならなかった日が何日か、何年か続いているだけである。きょう、今から、危険の芽は自ら摘みたい。(19・4・23)

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