新年の仕事がスタートした。首都圏では4日が仕事始めの人も7日からの人も、好天に恵まれて気持ちよい初出勤だった。とはいえ世界経済の不確実性が増し、日本経済には昨年後半から薄雲が忍び寄る。それを踏まえた各社トップの年頭の辞はいかようだったか▼デジタル分野を中心に技術革新が一段と加速し、さまざまな場面で社会経済システムが変容しつつある。あらゆる産業でビジネスモデルの転換が迫られる一方、新たなビジネスや付加価値創出の好機でもある―。繰り返し強調されてきた課題だが、実現するのはそう簡単ではない▼今年4月、働き方改革関連法と、外国人労働者受け入れに関する改正出入国管理法が施行される。国会審議は紛糾したが、与党が反対を押し切った。新しい仕組みを現場にどう落とし込むか。これも容易ならざる課題だ▼日本の労働生産性は低い。時間当たりのそれはOECD36カ国中20位で、一人当たりは同21位。この水準が20年以上も横ばいで推移する。今年は脱却の端緒をつかめるかどうか▼さて、産業界では今週も来週も業界団体の賀詞交換会が続く。各社の首脳・幹部が顔を揃え、所管官庁の大臣や幹部は分刻みで各会場をはしごするのが恒例。非効率の極みと断じるか、日本独特のビジネス文化と捉えるか。毎年のように思案するテーマだ。(19・1・8)

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