信頼関係を築くには、相手の話を良く聞くことが肝要だという。ただ聞くだけではなく、相手の価値観を認めたうえで自分を合わせる努力が必要なのだそうだ。確かにそうに違いない。しかし、話を聞く機会を得られない場合はどうにもならない。とくに国際社会においては、話し合える場にいることが重要で、「蚊帳の外」では済まされない▼このゴールデンウィークで最も印象に残ったのは、北朝鮮がらみの2つの動きだった。まずは、巨大な時計塔の針が不自然なスピードで動くテレビのニュース映像。北朝鮮が5日から「平壌時間」を30分早め、韓国と標準時間を統一したという。両国が南北首脳会談を経て信頼関係を構築したことは喜ばしいのだが、それにしても狐につままれたような気分だ▼コミックの途中の巻を飛ばして読んだ気分、とでも言うべきか。一連の北朝鮮の動きと国際社会の受け止め方を見ると、そのような気分に陥る。途中の何か重要なストーリーを見落としているに違いない。そうでなければ、一体何がどうしてこうなったのかうまく理解できない▼もうひとつは韓国と北朝鮮の女子卓球統一チームに日本が勝利したこと。トーナメントの途中でチームが統合されるとは驚いた。それでも大接戦を制した石川佳純選手の涙に溜飲を下げた。(18・5・8)

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