【シンガポール=中村幸岳】「化学品市場の透明性は高まり、どこで何がどの程度の量つくられるか、皆が同じ情報を持っている。にも拘わらず先行きは極めて不透明だ」―。シンガポールのある日系企業MDはこう語る。米国と中国での大増産やグローバル市場で高まる新興国国営企業の存在感、原油需要のピークアウトなど多くの要素が複雑に絡まり合い、市場見通しを難しくしている。2015年以降、アジアの化学品市場は未曾有の好景気に沸いた。しかしその波が高いほど、業界は経験則上「景気のガケ」を意識せざるを得ない。米中間の関税戦争や食品・小売業界の合成樹脂使用削減も気がかりだ。確実なのは化学産業がいま、大きな変革期を迎えつつあるということだけだ。

シンガポールで稼働中のエクソンモービルの化学プラント

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