夏祭り真っ直中。これから秋にかけても各地で多くの祭りが催される。ただ、祭りは1年中行われており、その季節ごとに意味がある。春は豊作祈願、夏は疫病退散・厄除け・台風除け、秋は収穫への感謝、冬は1年の感謝・新春祝いといった具合だ▼でも、やはり一番多いのは夏。至るところで花火大会や縁日などが催される。欧州の祝砲を上げる文化が鉄砲の伝来とともに伝わり花火になったといわれる。縁日は神仏とのご縁を結ぶ日のことだ。夏に多い理由は、昔は疫病、台風、虫害などで亡くなる人がこの時期に多く、人々が神様に祈っていたためだという。多数がゆえにまとめて火葬が行われていたとのこと▼医療技術が発達した現代社会においても、やはり夏の時期に命を落とす人は多い。記憶に新しい西日本豪雨、さらにこれから台風シーズンを迎える。連日の猛暑により熱中症で倒れる人も相次ぐ。自然現象に端を発するこれらの災難には日頃から対策を心がけるしかない▼各地の神社の祭りでは山車を引いたり、御輿を担いだりして地域を渡り歩く。これによって神と人が一体となり、人々は活力を取り戻し、神様も地域の各家々に御神德を与えると信じられている。神頼みですめば結構だが、健康にはやはり自らのケアが欠かせない。後の祭りでは遅いのである。(18・8・9)

新聞購読のご案内

PDF版のご案内

精留塔の最新記事もっと見る