2025年の大阪万博開催が決定した。官民挙げてのオールジャパン体制で積極的な活動を繰り広げ、ついに55年ぶりの大阪誘致を実現した。日本での大規模万博の開催は05年の愛知万博を挟んで3回目となる。我が国の魅力や技術力を世界に発信する絶好の機会であるだけに、さらに一丸となった取り組みを期待したい▼大阪万博が決定したことで、20年の東京五輪開催に向けて話題となった費用面の問題が早くも心配になる。会場建設費は約1250億円が見込まれ、その3分の2を国や地方自治体、3分の1を経済界が負担する。大阪湾に面した人工島の夢洲が舞台となるため、南海トラフ地震を懸念する声もあるそうだ▼一方で、開催にともなう経済効果や訪日外国人の増加は確実に見込まれ、大阪・関西の活性化につながる。今年は大阪北部地震や台風号の被害に見舞われたが、万博開催決定を受けて元気を取り戻してほしい。これで、2年後に迫った東京オリンピック後の景気減速懸念も一掃されてくれればと願う▼ただ、「ポスト2020」の現実はこれだけではない。少子高齢化がますます進むなか、人手不足といった構造的な問題を克服するため早急に手を打たなければならない。先を考えれば懸念材料は尽きないが、まずは大阪での万博開催を率直に喜びたい。(18・11・29)

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