来春卒業予定の学生を対象に、経団連加盟企業による会社説明会が今月から解禁になった。2021年卒業組から政府による新ルールも検討されたが、学生の混乱を避けるため現行の日程は維持される。ただ、非加盟企業は早期に内定を出す傾向にあり、今年は4月下旬の10連休もあるため前倒しの採用活動が予想される▼その就職志望業界で化学産業の存在感が高まっている。就職情報大手のディスコが来春卒業予定の学生を対象に2月初旬に行った調査では「素材・化学」が1位になった。昨年2位からの飛躍だ。2位で昨年トップの「情報・インターネットサービス」、3位で昨年5位の「医薬品・医療関連・化粧品」を、わずかに上回った▼理系の男子、女子でともに3位以内となり、順位が低かった文系男女を補うかたちの総合首位だ。化学をはじめとする素材産業は先端分野に欠かせない存在であり、無限の可能性を秘めているといった魅力が理系学生の心を動かしていると信じたい▼化学産業は昨年前半まで堅調な業績を続け、高収益体質の企業も珍しくない。最近はリクルート対策で頻繁にテレビCMを流す化学企業も増え、これらが化学の魅力を増している要因にもなっているのだろう。次代を支える優秀な人材が集まり、さらに魅力を発信し続ける産業であって欲しい。(19・3・14)

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