帝人フロンティアは、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう“ステイ・ホーム”需要の対応を強化する。機能素材の提供から、衣料品やインテリア、寝具にいたるまで自社素材を用いた室内用アイテムを幅広く展開する方針。ニーズが高まる抗菌素材としては、改質ポリエステルの抗菌特性を訴求するほか、今夏から抗菌防臭糸を使用した新たなタオルの販売を開始する。ステイ・ホームを重点分野として定め、ウィズ・コロナ時代の「生活様式の変化」に柔軟に対応していく考えだ。

 新型コロナウイルスの影響で、巣ごもり消費に注目が集まっている。在宅ワークなど自宅で過ごす時間が増すなか、清潔で快適な室内空間を求めるニーズが急増中だ。帝人フロンティアではこの新たな需要に対し、抗菌機能を持った素材・アイテムを中心に市場開拓を図る考え示している。

 主力素材としては、改質ポリエステルの消臭抗菌素材「エコピュアー」を前面に打ち出す方針。汗の成分を弱酸性に変えることのできるエコピュアーは優れた殺菌性が特徴。18時間後の殺菌個数を調べた抗菌性試験では、黄色ブドウ球菌などの雑菌の個数を半減させる抗菌効果を確認している。衣料品などに使用すれば、部屋干し時の生乾き臭の抑制や衣服についた汗の臭いなども抑えることができる。下着や部屋着、スポーツウエアなどに向けて広く採用を働きかける考えだ。

 アイテム展開では今夏、抗菌防臭糸「サンクローネ」を使用したタオルを市場投入する。レーヨンと綿を混紡したサンクローネは、100回の洗濯を繰り返しても抗菌効果が持続。また、肌当たりが優しく、毛羽落ちが少ないといった特徴も併せ持つ。当面はECサイトでの展開を中心に拡販を図るとしている。

 このほか、外界からの光を取り入れながら室内を透けにくくするカーテン素材やタテ型構造不織布によるクッション材、超極細不織布の吸音材などの提案を進める。室内環境を重点領域の一つと捉えて、素材の力で快適性の実現に貢献していく。

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