「平成最後の…」というフレーズを、あと何回ぐらい口にするだろう。ちなみに今日は「平成最後の給料日」の人も多いと思う。新入社員が初めて給料を支給される「ファーストペイデー」という記念日でもあり、初めて受け取る給料が、いきなり「…最後の…」になる。初任給のことはほとんど憶えていないが、今年はさぞ記憶に残ることだろう▼経団連と大学側が新卒の通年採用の拡大で合意し、2022年から導入されることになった。企業にとり4月の一括採用に加えて自由度が増し、在学中のインターンや専門分野の勉強、留学などの学業を優先させた学生を採用しやすくなる。こうなると前述の記念日の一般概念も変わってくるだろう▼経団連は形骸化が指摘されていた現行の就活ルールの廃止を決めている。確かに大学3年生の3月に会社説明会が始まり、4年生の6月の面接解禁では大学での教育期間は実質3年になる。企業にとっても勉強が出来る人、幅広い能力を持った人材が欲しい▼デジタル化などで社会が大きな転換期を迎えるなか、人材の多様性も必要とされている。いずれにしても日本型の雇用形態では企業の持続的発展が難しいという協議会の判断だろう。新しい令和の時代は、もっと大きな変化が待ち受けているに違いない、と平成最後に申し上げたい。(19・4・25)

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