お酒を全く飲まない人より、毎日適量飲んでいる人の方が長生きするという調査報告が最近出された。晩酌が欠かせない人には朗報だ。ただ、その適量というのはビールで350ミリリットル缶1本程度だという。「百薬の長」であるお酒も、”ほどほど”という処方箋に従った服用が望ましいのだ▼寒くなると焼酎お湯割りや熱燗が恋しくなる。しかし、今年は暖冬なのだろうか、そこまでの欲求に駆られない。むしろ1年通して美味しく頂けるハイボールの出番が多い、という人は多いだろう。ただ、このハイボール人気の影響で、ウイスキーが販売休止に追い込まれる事態が相次いでいる▼キリンビールが主力の「富士山麓 樽熟原酒50度」の販売を来春をめどに終了する。今年5月にも本欄で、サントリースピリッツのウイスキー「響17年」「白州12年」の販売休止を悲しんだ。原酒不足が原因というから仕方ない。原酒貯蔵庫を増やしても再び口にできるには、かなりの熟成期間が必要だ▼大手航空会社の副操縦士から乗務前に基準値を大幅に超えるアルコールが検出されたり、飲酒ひき逃げ事故で逮捕された元アイドルなど、このところお酒が絡んだニュースが多い。常識やマナーが備わっていてこそ美味しく飲めるのだ。そろそろ本格化する忘年会シーズンを前に改めて肝に銘じたい。(18・12・6)

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