国際通貨基金(IMF)が発表した2017年の世界の名目GDP(国内総生産)の合計額は79兆7700億ドル。1ドル=108円として、円換算では約8600兆円となる。国別ランキングで第3位に位置する日本のGDPは4兆8700億ドルだからシェアは約6%。ずいぶんと小さくなった▼同じくIMFによる18年の世界のGDP成長率予測は3・9%である。つまり、2年も経てば世界経済は新たに日本のGDPを上回る成長を遂げる計算となる。成熟した日本の中でモノを考えていては間違える。あらためてそう痛感した▼なぜそんなことを考えたかといえば、訳あって米国や中国のエチレン設備の新増設計画を集計したからだ。カウントの仕方にもよるが、22年頃までにこの両国だけで日本の内需の5倍以上に匹敵する年産3000万トン規模の能力拡大計画がある▼これは大変だと思いきや、エチレンの世界需要は1億5000万トン以上。GDPより高い成長を示しており、年間500万トンほど増えるので、6年もあれば需要の伸びが追いついてしまう。新増設は計画初期の目論見に対して遅延することが多いので、むしろ年間500万トン規模で毎年能力が増えないと大変なことになる、という解釈が正解かも知れない。いやはや、大変な世の中になってきたものだ。(18・6・5)

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