遅ればせということになるのだろうか、「バイオミミクリー」という言葉をつい最近知った。似たような言葉である「バイオミメティクス」は知っていた。どちらも生物模倣というような意味合いだが、両者には若干の違いがある▼バイオミミクリーのほうは、米国のサイエンスライターであるジャニン・ベニュスさんが考えたオリジナルな言葉。持続可能な社会のデザインを創造することが、より強く意識されている▼バイオミミクリーには3つの段階があるという。まず自然の形の模倣。カワセミのくちばしを真似た新幹線などだ。第二のレベルは、クモの糸づくりなど自然のプロセスの模倣。そして第三のレベルは、生態系、すなわちシステム自体の模倣だ。生物を利用するのではなく、この三つのレベルで生物や生態系から学ばなければ、持続可能な社会はおぼつかないという主張だろう▼ベニュスさんは「Ask Nature」というサイトも立ち上げている。バイオミミクリーに特化したデータベースで、1万件を超える「自然に学ぶ」情報が閲覧できる。ただし、英語のみの対応だ▼「接着」「吸着」「抵抗」「複眼」「自己修復」「剥離」などをグーグル翻訳で英訳し、その英語で検索してみた。ビジュアルで面白い結果がたくさん出てきて、時間を忘れるほどだった。(18・6・6)

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