人気グループ「嵐」が活動休止を発表した。その方面にはいたって疎いが、黙っていても目と耳にあれこれ情報が飛び込んでくる。ファンクラブの会員数200万人超という国民的アイドルである。テレビ新聞、ネットがこぞって取り上げるのも頷ける▼10代後半から20年も続けてきたこと自体が驚きだが、高い人気は安定している。活動は来年一杯。このタイミングでの発表は、興業面の事情も織り込んでのことだろう。これから2年間、所属事務所や関係業界がビッグビジネスを展開することになる▼活動休止の発表会見で、「無責任では?」との質問があった。存在感の大きさ故の問いかも知れないが、質問者には非難が殺到した。ただ、これに対するメンバーの受け答えが絶妙で、ファンの支持がむしろ増したというから面白い▼さて、先週開幕した通常国会は、統計不正問題が差し当たっての焦点。7月の参院選を控え、無難に乗り切りたい安倍政権だが、成り行き次第では衆参ダブル選挙との見方も浮上してきた▼国会での論戦はもとより、記者会見や各種会合の場などでの言動にも注目度は増す。政治家には、その場しのぎや取り繕いではなく、入念な準備と誠実な発言が重要だ。これは与野党に関係ない。支持者の信頼をどう得るか、アイドルグループに学ぶのも一考か。(19・2・4)

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