平成を振り返れば、キーワードの1つとして情報通信(IT)技術の進歩が挙げられるであろう。とくに平成最後の10年間はIT技術の進歩がいよいよ加速し、世界が大きく変化した時代といえる。さて、未来の歴史の本には、日本がその潮流から取り残された、と記述されるであろうか▼それにしても最近、日本が世界の潮流から取り残されつつある、という指摘を耳にする機会が多い。よく引き合いに出されるのが、いまだに現金やハンコの文化に固執しているということ。同じような文化を持っていた中国でこの10年、IT技術の社会実装化が進みキャッシュレス文化が根付いた。中国を後進国と考えてきた日本こそ今や時代遅れだ、というストーリーが多い▼とはいえ、日本においてもクレジットカードや電子マネーで決済する頻度は明らかに増えており、キャッシュレス化はそれなりに進んでいると感じる。日常的にクレジットカードや携帯電話のお財布機能、デビットカードなどの電子マネーしか使わないという人も少なくないはずだ▼通勤途中で財布を忘れたことに気付いた。電子マネー型定期券を所持しており、食事くらいは何とかなるはず。とはいえ、チャージ残高の確かな記憶がないのでやはり不安である。現金がないかとポケットを探る。本日、財布の日。(19・3・12)

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