4月に入って新年度がスタートした。多くの企業がこのタイミングで人事異動や機構改革を実施する。上司や同僚の顔ぶれが変わったり、新たな仕事を拝命した人も多かろう。新入社員も配属されて、オフィスにはしばらくほどよい緊張感が漂う▼体制を整えて新年度を迎えるために、年度末の3月は仕事に追われるのが世の習い。業種や部署で事情は違うが、区切りの月だからやるべきことは多い。未消化の接待費予算を使い切れという指示なら有り難いが、ノルマや目標の未達を抱える営業マンは辛いと聞く▼さて、昨年秋から年末にかけて、品質データ改ざんなど製造業の不正が相次いで露見した。当該企業各社の再発防止策、関係業界団体の品質保証体制強化に向けたガイドラインが、3月末までに発表された。予定通り年度内で区切りを付けた形だ▼コンプライアンスの徹底、独立した品質管理体制の構築、経営トップの現場掌握など、内容はほぼ共通する。この種の問題解決に妙手はないから同じ内容になって不思議はない▼当たり前のことを当たり前に実行する。そこに経営トップが責任を持つ。それに尽きる。それに尽きるのだがこれは「言うは易く行うは難し」でもある。何にせよ、品質不正は昨年度でお終いにし、新年度を日本ブランド信頼回復の第一歩としたいものだ。(18・4・2)

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