NHKの人気番組「サラメシ」で「日本一長い私道」のことを知った。化学業界の人がどれくらい知っているのか分からないが、この道は宇部興産グループの山口県にある私道である。その名もずばり「宇部興産専用道路」▼番組はこの道路を走る超大型トラック「ダブルストレーラー」の整備工場で働く従業員のランチ風景を紹介した。1台の牽引車が2つのトレーラーを引っ張る輸送車両で、1編成あたり一度に80トンの物資を輸送できるという。法律により国内の公道は走れない。国道を走れるのは最大36トンまでである▼宇部興産は伊佐セメント工場から宇部セメント工場までダブルストレーラーでクリンカを輸送する。その全長、実に31・94キロメートル。一般的な予想をはるかに超えているのではないだろうか▼唐突だが、この距離を箱根駅伝のコースに当てはめてみると、東京・大手町の読売新聞前から第2区の鶴見中継所を過ぎ、横浜駅前まであと1キロ弱の地点までということになる。あるいは1周34・5キロの東京の山手線なら、東京駅を出て東京駅まであと2駅といったあたりまでで、ほぼ1周といってよい距離だ▼日本最長私道と箱根駅伝や山手線。もちろんなんの関係もないのだが、31・94という数字を日常の距離感覚に当てはめてみたかった。それにしても、やっぱり長いなあ。(18・5・16)

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