日本農薬は10日、インドの提携先販社であるタタグループのラリス・インディア(ムンバイ)が農薬登録取得した殺虫剤「ピリフルキナゾン20WG剤」について、ラリスと、現地子会社ニチノーインディア(ハイデラバード)が8月から共同で販売開始すると発表した。

 ピリフルキナゾンは、日本農薬が独自に創出した有効成分(日本では2011年より販売)で、コナジラミ類を含むカメムシ目などの害虫や、既存薬剤への感受性が低下したコナジラミ類に対しても高い防除効果を示す。インドの主要な作物である棉(ワタ)において、コナジラミ類は重要な防除対象害虫となっている。

 この活性成分(AI)を含むピリフルキナゾン20WGは、インドで新規性があり、最良の防除資材となり得るとし、ラリスが「CLASTO」、ニチノーインディアが「ZINGALA」の製品名で普及・拡販活動に入る。同国では7月にもニチノーインディアがウンカ類に対し高い殺虫効果を示す新規有効成分ベンズピリモキサン含有の水稲用殺虫剤「オーケストラ10SC」を本格販売した。

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

セミナーイベント情報はこちら

ライフイノベーションの最新記事もっと見る