西日本の広い範囲で降り続いた記録的な豪雨は各地に凄まじい爪痕を残し、多くの犠牲者を出した。気象庁は特別警報を継続し警戒を呼びかけ、政府も首相官邸の危機管理センターに対策室を設置。警察、消防、自衛隊総出で人命救助にあたった。だが、これまでに経験したことのない豪雨は、予想を遙かに上回る被害を各地にもたらした▼毎年この時期になると、大雨にともなう土砂災害や河川の氾濫による甚大な被害の情報が伝わってくる。1年前に被害にあった地区がテレビで放映されたが、被災後の状況から現在もほとんど変わっていない映像に驚かされた。同じ危険性をはらむこの時期が再びやってくるのにである▼さらに今年は台風の発生数が平年より多く、今回は被害を免れている地域も、これから予断を許さない状況が続く。とくに山間部や河川に接した地域では、家屋の老朽化対策も含めた事前の取り組みが求められてくる▼私立大支援事業を巡る文部科学省汚職事件では、国家予算の使途判断に対する緩さに嘆かされた。『モリカケ問題』にしても釈然としない部分がたくさん残されている。大阪北部地震で明らかになった小中学校にあるブロック塀の建築基準法違反の件もそうだが、本当に必要なところを最優先に予算を配分する仕組みを早急につくるべきだ。(18・7・12)

精留塔の最新記事もっと見る