年が明けて、小寒から立春までの1カ月間は1年で一番寒い寒中にあたる。ただ七十二候では、きょうから六十八候の水泉動(しみずあたたかをふくむ)の頃を迎え、地中で凍っていた泉が動き始める。これからの寒さ本番を覚悟する気持ちとは裏腹に、季節は確実に春へと向かっている▼七十二候は古代中国でつくられたもので、半月ごとの季節の変化を示す二十四節気をさらに5日ずつに分けて、気象の動きや動植物の変化を表現する。古代のものがそのまま使われている二十四節気に対して、七十二候に用いられる名称は日本の気候風土に合うように何度か改訂されたそうだ▼立春の2月4日から始まる七十二候だが、二十六候の腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる)は真実味がないとの理由から明治16年にこの候のみが暦から除外。翌年の17年には七十二候そのものが削除されている。温暖化の進行はさておいても、現代人にはピンとこない候の名称は確かにある▼今年も季節の移り変わりを例年と同じように感じることだろう。一方で十八候の牡丹華(ぼたんはなさく)の頃に平成が終わり、新元号となる。何やら経済環境も予断を許さない状況となっている。そろそろ年末年始で休養十分な頭をフル回転させ、時代の区切りとなる1年を存分に刻んでいくことにしよう。(19・1・10)

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