世界的な電炉の稼働率上昇を受けて、電炉鋼の主原料である鉄スクラップを溶かす時に使う黒鉛電極の需要が大幅に増えている。その黒鉛電極で同業大手を昨年10月に買収し、世界シェア3割強を握るグローバルトップの座を手中にした昭和電工。足元の需給に基づく成長期待と、中国などの増産観測の浮上に伴う減速懸念が入り交じる中、カーボン事業部長を務める髙橋秀仁取締役常務執行役員に需給見通しや事業の針路を聞いた。

…独SGLカーボンの黒鉛電極事業(現昭和電工カーボン・ホールディング)を巡っては、手続き完了までの間の市況好転といった要素が重なり、注目を集める買収劇となりました。

 「買収時のプレミアを示す『のれん』で負ののれんが立つM&A(合併・買収)が少ないことを勘案すると今回は上手く運べたとも言える。ただ市況の回復は当初想定よりも早く、大きなものだった。中国の鉄鋼純輸出は2017年に16年比2~3割下がり、世界全体で製鉄の電炉比率が高まった。黒鉛電極の稼働率は業界全体で過去に生産能力を削減した施策効果も手伝い、16年の7割から足元は100%に達する。黒鉛電価格も想定比3倍近くになっている」       

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