11月にもなると、今年の振り返りや来年に向けての話題が多くなる。その一つが年賀葉書。1日から発売が開始された。令和初めての年賀葉書となるが、令和2年用。令和元年の年賀葉書は存在しない。昨年の今ごろはまだ平成の世の中であった▼来年用の当初発行枚数は前年比2%減の23億5000万枚。発行枚数の推移を調べてみると、ピークは2004年用で約44億6000万枚。その後、じりじりと減り続け07年用で30億万枚を割り込んだ▼日本郵便も手をこまねいてはいない。あれこれと需要喚起の手を打っている。来年は何といってもオリンピックイヤー。目玉となるお年玉商品には観戦ペアチケットが登場。開会式・閉会式のペアチケットも用意しているという。また厚みのあるインキでマスコットがデザインされた特殊印刷タイプを限定発売する▼電子メール、SNSと通信手段が多様化するなか、葉書や手紙の文化が廃れるのは仕方ないのかもしれない。しかし書き方まで知らない世代が出てきてしまったことには複雑な感情が沸く▼全国学力テストで中学3年の国語で封筒の書き方を問うたところ、メールアドレスを書いたりする誤答が相次いだことがニュースになった。子供にとっては面倒くさくても年賀葉書を出すことはいい経験になるのではないだろうか。(19・11・8)

記事・取材テーマに対するご意見はこちら

PDF版のご案内

精留塔の最新記事もっと見る