お江戸東京の象徴的な建造物である日本橋。その上を走る首都高速道路を地下に移設する計画が進んでいる。東京五輪後に着工し、地下化まで10~20年かかるという。その他もろもろ、東京都心部では大規模開発が相次いでいる。超高層ビルも建設ラッシュ。現時点で日本一高いビルである大阪市のあべのハルカスを抜くビルが虎ノ門近辺と東京駅近辺に建設される▼世界3位の経済大国日本の首都は、活気に充ち満ちているといえる。地方の衰退を横目に、ヒト・カネ・モノの一極集中は、とどまることを知らないかのようだ▼東京都に接する埼玉県東部の某市。都内から歩いていって、都県境の川を越えると歩道脇の雑草が未処理でぼうぼうだ。川をはさんだ向こう側はきれいに雑草処理され、街路樹などもきちんと枝打ちされている▼東京に接する隣県の都市でさえこのような状況である。県庁所在地となると多少整備状況はよくなるが、もちろん都内のレベルには追いつかない。東京から遠く離れた地方では、問題はさらに深刻だろう。少子化と東京への流出による人口減、そして住民の高齢化。そこにインフラの老朽化なども加わり、問題解決の糸口をみつけるのは容易ではない▼五輪後はしばし東京のことから離れて、国を挙げて地方の復活、活性化に力を尽くせないだろうか。(19・9・11)

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