今年は創立70周年を迎えた業界団体が実に多い。化学産業も例外ではなく、特定の業種に絞ってみても化成品工業協会や日本塗料工業会、印刷インキ工業会、日本無機薬品協会などがある。いずれも戦後間もなく、各分野の産業復興と発展を願って設立された。GDP世界3位の日本を支えてきた存在である▼発足から現在まで、貿易・資本の自由化、環境・安全問題、石油危機、円高不況など産業界を揺るがす数々の出来事があった。ただ、これらの試練に直面しても、その時々に知恵を働かせ、業界団体としての体制見直しや、変化に応じた事業計画を打ち出し乗り越えてきた。先人たちの努力に頭が下がる▼業界の垣根がなくなってきた現在、存在意義も変わってきた。会員数の確保に頭を悩ませる中で、本当に必要とされている会員ニーズは何なのか。これを探り、実現することの重要性が増していることはいうまでもない。『中小企業の役に立つ協会』を目指す方針を明確化した化成協の会員数が現在、過去最高を確保しているケースもある▼来年は平成が終わり、新たな時代が訪れる。技術革新やボーダーレス化の進展、SDGs(持続可能な開発目標)への対応など、化学産業は大きな変革の中にいる。それを構成する業界団体も創立100周年へ向けて、やるべきことは多い。(18・9・27)

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