楽しく仕事をした結果、心地よく疲労してぐっすり眠る。これが幸せな人生なのだという。振り返ってみると、概ねそんな人生を過ごしてきた。どうやらここまで、大変幸せな人生だったという結論に至る▼業界紙の記者という仕事は、申しわけないが大変楽しい。業界のリーダーやそれぞれの分野の第一人者から聞く話は、世の中に存在する最高の授業のようなもの。若い頃は、なんでこれでお金がもらえるのかと疑問に感じてさえいた。もちろん、記事を書くという作業がなければの話である▼それでも、貴重な情報や、事実の背景にある深い動きなどを取材でキャッチすれば、読む人を刮目させる記事を書きたい。そう、自然に思うようになる。そして、この仕事の素晴らしさを若い世代に伝えていきたいと考えるようになる▼若者の新聞離れが加速している。新聞を読まない10代、20代の若者は、ツイッターやLINEなどのSNSで情報を得ているという。電車の遅延情報、大雨、地震などの災害情報などは、現場の生の声が聞けるSNSは便利だ。AIが自分の好みを覚え込み、好きな情報を選んで届けてくれるようにもなる。ただ、SNSで働く人は楽しいのだろうか▼働く人が楽しいと思えるこの仕事。時代の変化にも対応し、さらに楽しく疲れる仕事に変えていきたい。(19・7・9)

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