武田薬品工業は、「世界と勝負できる」製薬企業になるために、研究開発の生産性向上や米国拠点の拡大、非コア事業の整理などを進めてきた。同社が次の一手に選んだのが、取得額6・8兆円という日系企業で過去最大規模の大型M&A(合併・買収)。自社と同等の事業規模で、希少疾患分野に強いシャイアーを傘下に収め、新薬を世界展開する基盤を強化する。クリストフ・ウェバー社長に、シャイアー買収の狙いなどを聞いた。(聞き手=赤羽環希、三枝寿一)

 - 世界の製薬業界で売上高トップ10入りします。さらに規模を拡大し、世界上位を狙っていきますか。

 「売上規模のランクを上げることが目的ではない。世界で競争できる強さを得ることが目的だ。新薬ビジネスは多額の研究開発投資を続けられることが重要。そして開発した新製品を世界中でいち早く展開できる資金力も必要だ。企業の売上高ランクで何位に位置するかは関係ない。だが一定以上の規模は必要だ。例えばスポーツの世界で、3軍レベルのチームが1軍のチームと勝負するのは難しい」

 - 年間の研究開発予算は4000億円規模に増えますが、十分と考えますか。10、20年後を見据えた新しい分野への投資を続ける体力はありますか。

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