子供のころの思い出は、友達と遊んだことばかり。一番はやはり野球だろう。スポーツといえば野球という時代だった。小学校から帰るとランドセルを放り出し、グローブを持って友達が待つ空き地に向かった。その次は釣りだろうか▼休日、釣竿とおにぎりを持って京成電車に乗り、佐倉市まで行く。田んぼの間を縫って目指すのは、印旛沼に流れ込むいくつかの川だ。何も釣れない日、河原に寝転んでトンビが旋回する空を眺めたことを思い出す。子供心にも、川はさまざまな恵みをもたらす存在なのだと漠然と感じていた▼25日の大雨で、千葉県では15の河川が氾濫した。佐倉市では、鹿島川やその支流の高崎川が氾濫したという。あのころマブナやヘラブナを釣った川だ。最近の2度の台風でも持ち堪えたはずだから、今回の大雨がいかに酷かったが分かる。今後、こうした大雨が珍しくなくなると思うと恐ろしい▼台風の爪痕もあちこちに残っている。近所のお寺では手を清める手水舎(ちょうずや)の屋根が崩れ落ちた。ゴルフ場では多数の樹木が幹から折れてしまった。たまたま訪れた近場のゴルフ場によれば、折れた木は一本ずつ短く切断して運び出すという。どれだけ時間がかかるか分からないとのこと。そんな折だからタイガー・ウッズの話はやめておく。(19・10・29) 

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