肉まん・あんまん、ココア、スタッドレスタイヤ。暖冬により販売が低調な商品である。先週発表の東京商工リサーチの調査結果から拾った。コートやダウンなどの冬物衣料、使い捨てカイロとその原料である鉄粉、暖房器具なども大幅な需要の落ち込みを来している▼調査によれば、暖冬の影響を2月25日までに情報開示した上場企業159社のうち、9割がマイナス影響。このうち39%が製造業、小売りが32%、卸売業18%と続く。製造業の中では繊維製品、化学、ゴム、金属などの業種に季節商材の売上減少が見られる▼消費税増税、暖冬による景気失速に加え、新型コロナウイルス感染拡大が日本経済にさらなる追い打ちをかける。各種の調査結果やアナリストの予測を見るまでもない。インバウンド需要の激減は、街を歩くだけで実感できる▼ここに来て誤情報や悪質なデマがSNSを通じ拡散されている。トイレットペーパー買い占め騒動もそのひとつ。政府が発信する情報への不信がそうした動きを助長する▼政府に対して、初動の遅れ、危機管理の甘さ、場当たり的な方針決定への批判が高まる。一連の経緯は、ひと区切りした段階でじっくり検証する必要がある。会議の議事録はもとより、その時々の対処方針決定に関するメモの類いも、ゆめゆめ廃棄することのなきように。(20・3・2)

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