真夏のサッカーは、ナイター観戦となる。応援しているチームの拙いプレーに思わず天を仰ぐと、輝く月のほど近くに大きな星が見えた。火星である。きょう31日、その惑星は地球に最も接近する。明るさはマイナス2・8等星に達するとのこと▼酸化鉄の地表を持つ赤みがかった火星。地球との比較において、退屈な姿と言わざるを得ない。それが理由か分からないが、火星には地味なイメージがつきまとう。しかし近年、人類を火星に送り込み定住させようという計画が複数登場しており、火星マニアも増えているとのこと▼オランダ企業が2011年に打ち出したマーズワン計画では、最初の植民者の火星到着を31年としている。火星が地球にかなり近付く年らしい。地球に戻ってくる手段のない片道切符の計画であるにもかかわらず、13年の応募時点で参加希望者が20万人に達したというから驚く▼大気もほとんどなく、平均気温がマイナス40度以下という過酷な環境の火星。もちろん食糧もない。それでも移住したいと願う人がいる。人類の持続可能性を切り拓く先駆者として人生を捧げる心境だろうか▼そういえば、きょうは火星の日を意味する火曜日である。週の2日目にして早くも過酔日となり、粋酔日を迎える習慣からの脱却こそ、個人的には持続可能な毎日への課題である。(18・7・31)

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